

- 各種(治癒治療に反応しなくなった)がん。がんの治療と症状緩和を組み合わせて、早い時期から病気の進行を抑えながら、痛みやその他の身体的症状をやわらげるとともに、患者さんとご家族ができる限り良好な日々を過ごせるように支援いたします。
緩和ケアとは
ひとは生まれ、老い、病にかかり、死んでいく。これが仏教でいうところの「生老病死」です。現代医学は多くの病気を征服してきました。それどころかいのちの誕生、老化に対しても生命科学は果敢な挑戦を続けています。結果的に、あたかも死すらわたしたちから、ずうっと遠ざけられつつあるように感じているのではないでしょうか。たしかに昔は「死の病」と思われていた「がん」も治療の進歩のおかげで、半分は治癒するとみなされます。しかし、残りの半分は治癒させることができません。では、そのような治癒しない「がん」にかかった人は「落伍者」なのでしょうか。そのように思う人は多いでしょう。実はその原因は、わたしたち医療者にあります。医療は伝統的に疾患の治癒をめざしてきました。したがって病気が治癒しないこと=敗北と医療者は考えてきたのです。そしてその考えは社会に広く浸透していきました。
また一方では、どんなに苦しい状況であれ、最後まで自分の人生を生き抜きたいと思う人々もいます。がん患者さんの場合、そういう人を英語で「Cancer surviver」といって賞賛の対象ですらあります。その勇敢な生き方を社会のみんなでお手伝いしよう、と今から40年近く前にイギリスでできたのがホスピス=緩和ケアでした。つまり緩和ケアは医療の枠から考えられたものではなく、社会運動から自然発生的に生まれたものだったのです。
診療内容と特徴、特殊外来、将来の目標
- がんの初期治療にて治癒しない場合、早期よりがんの進行を抑えるようながん治療(休眠療法としての抗がん剤の治療、放射線治療など)を行います。
- がんに伴って引き起こされる痛みをはじめとするさまざまな症状緩和治療を行います。
- 外来、入院(緩和ケア病棟)、在宅緩和ケア(ホスピスケア)をいずれでも、患者さんとご家族が希望される方法で行います。
- がんの患者さんとご家族の精神的、スピリチュアルな悩みへの支援をします。
診療時間:月〜金、午前8時30分〜11時30分
必要に応じ午後の診察もします。
緊急の場合は24時間対応です。
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末永 和之 副院長 - 日本緩和医療学会;暫定指導医、代議員
- 日本ホスピス緩和ケア協会;常任理事
- 日本死の臨床研究会;世話人代表
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上田 宏隆 緩和ケア科部長 - 日本内科学会;認定医
- 日本呼吸器学会;専門医
- 日本アレルギー学会;専門医
- 厚生労働省緩和ケア研修会修了
- 臨床研修指導医講習会修了


外来診察担当表はこちらをご覧ください。
ご紹介頂く先生方や研修医等へのメッセージ
がん治療において治癒治療と緩和治療は、患者さんを乗せるくるまの両輪と考えなければなりません。いずれか一方だけでは、患者さんを乗せたくるまはスムーズに走ることはできません。緩和ケアは、がんの治癒治療が効果なくなってから、つまりがんが進行し末期になってから、と考えられる先生方は多くいらっしゃいます。しかし早期治療が効果をあげるための必要条件ならば、緩和ケアにもその原則を適用してよいと思います。また緩和ケアはがんが進行し末期になってからいくところならば当然、緩和ケア=死ぬところ、と患者さんが思うのも無理ありません。緩和ケアは「死に場所」ではなく「生きるところ」なのです。
研修:医師研修
当院は日本緩和医療学会認定研修施設です。
- 一般臨床医師 →3ヵ月コース、6ヵ月コース
- 緩和ケア専従医をめざす医師→1年コース
研修期間は相談に応じます。
医療系学生(医学、看護学、コメディカル)の研修も受け付けます。
研究活動
セミナー
山口県緩和ケア研究会:年2回、春・秋の日曜日の午後に行われます。

