歯科・口腔外科
主な対象疾患
概要
当科では口腔顎顔面領域に傷害を負った、あるいは障害を持った患者さんを、良質・適正・安全かつ速やかに治療することを基本理念として、日々診療に専念しています。
診療内容の特徴としては、口腔顎顔面外科全般に対応可能ですが、特に顎変形症の外科的矯正手術や口腔がんの治療に対して実績があります。さらに、受診者数の多い歯性感染症(顎顔面領域の腫脹・疼痛など)の治療・埋伏歯抜歯手術や顎骨嚢胞摘出術・良性腫瘍切除術、顎顔面外傷(顎骨骨折や歯牙脱臼など)の外科的治療や口腔粘膜疾患(なかには自己免疫疾患や前がん病変もあります)の治療、顎関節症の治療(関節腔洗浄療法や手術も含む)、補綴前外科(歯槽骨整形術・形成術、骨隆起切除術や遊離歯肉切除など)にも積極的に力を注いでいます。
また、口腔内科とも言える領域の疾患として舌痛症、ドライマウス(口腔乾燥症:シェーグレン症候群などの自己免疫疾患もあります)の治療、あるいは睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者さんに対して呼吸器内科や循環器内科、耳鼻咽喉科、神経科などと連携してスリープスプリントの製作も行っています。
治療実績 (コロナ禍で手術制限あり)
外来患者の疾患別症例数 (令和4年度) |
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悪性腫瘍 | 14例 |
良性腫瘍 | 48例 |
嚢胞 | 47例 |
炎症(顎骨周囲感染症) | 381例 |
外傷 | 53例 |
智歯 | 399例 |
過剰歯 | 27例 |
顎関節 | 68例 |
粘膜疾患 | 53例 |
舌・上唇小帯 | 7例 |
唾石 | 4例 |
口腔乾燥 | 113例 |
心身症・舌痛症 | 25例 |
シェーグレン症候群 | 2例 |
嚥下障害 | 3例 |
OSAS | 5例 |
神経痛・神経障害 | 17例 |
味覚障害 | 6例 |
薬剤関連性顎骨壊死 | 21例 |
その他 (Per・C・P等歯牙感染症等) |
545例 |
入院患者の治療(手術)別症例数 (令和4年度) |
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悪性腫瘍手術 | 2例 |
良性腫瘍手術 | 5例 |
抜歯症例(埋伏歯・出血傾向) | 168例 |
消炎療法 | 6例 |
外傷手術 | 7例 |
嚢胞摘出術 | 3例 |
その他 (顎変形症、舌小帯伸展術・インプラント除去術・唾液腺関連手術) |
9例 |
手術件数はこちらから

初診時はかかりつけ医院・歯科医院からの紹介状をお持ち頂く事が望ましいですが、直接口腔外科をお探しの患者さんや救急患者さんなど、紹介状が無くても受診は可能です。(初診時紹介状がない場合は医療費とは別に、選定療養費として別途7,000円費用がかかります。
新患受付は月~金曜日8:15~11:00となっています。
再診は予約制で行っています。
埋伏智歯抜歯術(親知らずの抜歯)など日帰りの外来手術は、月・水・木曜日の午後から予約制で行っています。
全身麻酔などが必要な入院下の手術は、原則として火曜日に行います。

医療連携を潤沢かつ緊密に推進する事により地域医療に貢献し、山口医療圏および萩医療圏における口腔顎顔面外科領域の2次医療機関としての役割りの一端を担いたいと思います。
医師紹介
上村 俊介 歯科口腔外科 部長
日本口腔外科学会;専門医
日本口腔科学会;認定医
日本感染症学会;ICD(感染症コントロールドクター)
ACLS、BLS、ICLSプロバイダー
近藤 慶英 歯科口腔外科副部長
日本口腔外科学会;認定医
ICLSインストラクター
塩次 將平 歯科口腔外科副部長
日本口腔外科学会;認定医
外来診察担当表
教育・研究活動
院内の活動
院外の活動(学会等)
所属学会・研究会
日本口腔外科学会、国際顎顔面外科学会、アジア顎顔面外科学会、日本口腔科学会、日本形成外科学会、日本顎変形症学会、日本顎関節学会、日本口腔腫瘍学会、日本頭頸部癌学会、日本癌治療学会、日本口腔診断学会(代議員)、日本有病者歯科医療学会(代議員)、日本感染症学会、日本口腔感染症学会、九州歯科学会、HIV歯科診療研究会、日本口腔ケア学会(評議員)、日本口蓋裂学会、西日本臨床小児口腔外科学会(理事)、日本小児口腔外科学会、ひびき関門口腔疾患研究会(理事)、日本呼吸ケアリハビリテーション学会
所属協議会・歯科医師会
日本病院歯科口腔外科協議会、山口県病院歯科協議会、山口市歯科医師会、山口県歯科医師会、日本歯科医師会、全国在宅療養支援歯科診療所連絡会(理事)
非常勤講師
山口県高等歯科衛生士学院、山口県立萩看護学校、中村女子高等学校高等看護専攻科